みかん♪は毎月の手取り給与から先取り貯蓄・投資をしています。その後の残った余裕資金でNISA口座でベトナム株・インド株・米国株などを購入しています。
ベトナム株について今回はまとめてみます♪
みかん♪がベトナム株を選んだ理由
ベトナムは「人口ボーナス期」真っ只中
先取り貯蓄・投資である程度の資金は確保できているので、少しリスクのある運用をしたいと思っています。
インド株のときにお話ししたように、NISAの非課税枠を利用して、値上がり益を狙えるもの ⇒ 海外への投資がいいのではと考えました。
人口減少が始まっていて超高齢化社会の日本では経済の成長が期待できないので、人口が増え続けており経済の成長が期待できる国への投資を考えました。
縦棒は各国の総人口(10万人単位)
折れ線グラフは生産年齢人口(15~64歳)の総人口に対する比率
インド株のときに作ったインド・ベトナム・日本の人口の推移と、生産年齢人口比率のグラフです。
人口の規模はかなり違いますが、生産年齢人口の比率の日本のピークは1990年頃、ベトナムのピークは2015年頃、インドのピークは2030年ごろの予想とピークがずれています。
日本とベトナムの比較のグラフだと、見やすいですね。
ベトナムの生産年齢人口の比率のピークは2015年です。日本と比べると下降するスピードが緩やかです。人口は2025年に1億人を超える予想で2050年には日本を抜く予想になっています。
「人口ボーナス期」とは、総人口に占める生産年齢人口(15~64歳の人口)の比率が高い時期を指し、ベトナムではこれが2040年頃まで続く見通しで、人口ボーナス期の真っ最中です。(日本は2005年で終了。)
消費する人も増えている、生産する人も増えている
ベトナムには約1億人がいますが、働き盛りで購買意欲の高い年齢層(20歳~35歳)が多く、生産、消費の両面で経済拡大に貢献してくれるのではとみかん♪は期待しています。
GDP成長率が日本より高い
インド株の時に作ったGDPのグラフです。
縦棒は各国の一人当たりGDP(USD)
折れ線グラフはGDP成長率(%)
中国・インド・ベトナムのGDPは右肩上がりに増加しています。
2019年のGDP成長率は、中国 6.1%、インド 4.2%、ベトナム 7.0%と日本の0.7%を大きく上回っています。
1995年以降、 中国・インド・ベトナムの GDP成長率は常に日本より高いことがわかります。日本は元気がなくなっていますね。
社会主義国だけど、経済は資本主義
ベトナムは中国と同じく共産党一党独裁の社会主義国です。
1986年に「ドイモイ(Doi Moi)」と呼ばれる資本主義的な市場経済原理が導入されて以来、経済に関しては資本主義国との差はほとんどありません。 「ドイモイ(Doi Moi)」 とは日本語で「刷新」という意味です。
- 資本主義経済の導入(お金でものが買える経済)
- 国際社会への協調
- 国民の生活に必要な産業(農業・食料品等)への投資
- 社会主義政策の緩和
以前のベトナムでは禁止されていた個人営業が奨励されるようになり、私企業や私有財産が認められ、国民は働けば働くほど生活が豊かになり、勤労意欲が増してきました。ドイモイ政策により、国民の意識も大きく変わり金銭的価値観が一変してきたのです。
社会主義政策の緩和を実施したことで、ベトナムは1995年にASEANへの加盟を果たしました。ベトナムは外資融資政策や自由貿易協定などの締結により、関税の撤廃・引き下げを積極的に推進しています。
アジアの工場ベトナム
2019年以降、米中貿易摩擦の影響や、中国国内の人件費の高騰により中国からの生産移管が進んでいます。
日本貿易振興機構(JETRO)が2019年に実施した日本企業の調査では、製造コストは日本を100とすると中国80、ベトナム74、カンボジア65、ミャンマー60となっており、中国の製造コスト高は否定できません。
新型コロナウイルスの感染拡大で中国中心のサプライチェーンが寸断したことを受け、日本政府は日系企業の中国にある生産設備の東南アジアや日本国内への移転を支援するための資金援助を緊急経済対策に取り入れました。日系企業の多くが移転先にベトナムを選んでいます。
ベトナムはカンボジアやミャンマーより人件費が高くなっていますが、それでも日本と比べると人件費も安く、物価も約3分の1と安い、さらに国民性も手先が器用で勤勉で労働生産性も高いと今後の成長も期待できるとみかん♪は考えています。
インフラの未整備が課題
電力に関しては改善されてきていますが、物流・交通インフラについては整備が遅れています。ホーチミンーハノイをつなぐ交通機関が脆弱で、トラックだと渋滞で3~4日かかるそうです。ベトナム政府はインフラ問題の解決を最優先に対応しています。
高速道路や鉄道が整備されたらもっと経済も活発になるのでは・・・と考えて、みかん♪は今が種まきのチャンスと考えています。
日本の1970年代に現在のベトナムがそっくり
日本の高度成長期の後半1970年代のⅠ人当たりGDP が約2,037ドル・人口は約1億人で、現在のベトナムと人口の状況がとても似ているといわれています。また、加工貿易を中心とした輸出立国を目指していたことや勤勉な国民性など、日本とベトナムの似ている点が多数あります。
現在のベトナムと1970年代初頭の日本の経済環境が近いものであるとすれば、今後10年間にベトナムがかつての日本のような成長を見せる可能性もある!! と、みかん♪は期待しています。
ベトナムの経済について、詳しいレポートです。
みかん♪のベトナム株取引ルール
NISA口座では長期保有する
みかん♪はベトナム株の取引をNISA口座で始めました。海外口座が特定口座に対応していること、日本円 ⇔ ベトナムドンへの両替が簡単なこともあり、SBI証券で取引しています。
日本の口座では取引手数料が高い
国内株の手数料と比べると、ベトナム株の取引手数料は正直高いです。
- 取引手数料は約定代金の2%(税込2.2%)
最低手数料:1,200,000ベトナムドン(税込1,320,000ベトナムドン)
取引手数料が最低手数料以上になるように取引しないと、手数料率が割高になってしまいます。
計算してみると、約定金額が 60,000,000VND以上の取引だと手数料率2.2%で取引できます。現在のレートは、10,000VND あたり 48.0円なので、日本円にすると 288,000円以上の取引になり、手数料は6,336円です。買付と売却それぞれに手数料が必要なので、12,672円手数料がかかります。こうやってみると、想像以上に手数料が高いと感じました。
日本の証券口座では手数料が高いので、少ない取引回数で大きな利益を狙う必要があります。
ベトナム株は売却時にキャピタルゲイン税が課税される
ベトナム株を売却した時は、損益に関係なくキャピタルゲイン課税として売却代金から差し引かれます。
- ベトナムでの課税・・・個人所得税(キャピタルゲイン課税)→ 売却代金の0.1%
- 日本での課税・・・キャピタルゲイン課税控除後の売却代金 - 取得金額 で損益を判定
利益に対して所得税15.315%・住民税5%
例えば60,000,000VNDの株を売却した場合、キャピタルゲイン課税として 60,000VND課税されます。先ほどの例とと同様のレートで日本円に換算すると288円になります。
取引手数料と比べたら大した問題ではありませんが、損失にも課税されるのはかなりつらいです。
ベトナムの現地口座を開設する予定
NISA口座ではもともと値上がり益を狙った長期保有目的の取引をメインにしています。ベトナム株を保有するうちに、SBI証券では満足できなくなってきました。
日本では有償増資に応募ができない
ベトナムでは配当を株式で支払われることがあります。
2019年にビナミルクを160株購入したのですが、2020年11月に株式による配当(無償割当)が実施されました。5株につき1株なので、160株の20%の32株入庫された後、当時の単元株の10株に合わせて2株売却されました。
- 日本の口座では法的規制によって有償増資に応募ができません。
VNダイレクト証券で1株につき1株の有償増資が実施されました。みかん♪は2,000株保有していたので、2021年7月に2,000株分の新株予約権売却代金相当額の 26,973,000VND入金されました。
2,000株分なので1株あたり13,487VNDになります。2021年7月末の株価は46,100VNDでした。
この金額の差が気になって調べたのですが、公募価格が1株14,500VNDのようです。日本の口座では申し込みできないので新株予約権を売却したところ、売却金額が1株13,487VNDだったということのようです。
現地口座で保有していたら、2,000株増えてさらに金額も3倍の価格になっていることを考えると・・・めちゃめちゃ損してる気がします。
もちろん増資により株価が下がるなんてこともありますので、100%利益が出るというわけではありません。その点は、注意が必要です。
日本円で128,400円近くの入金です。 ベトナム株、夢がありますね♪
手数料が安いので、短期売買も可能
ベトナム現地口座の取引手数料は、約定金額の0.15~0.40%と日本の証券口座の取引手数料よりかなり安いです。
基本は配当や値上がり益目当ての長期保有がメインですが、値動きが激しい銘柄もあり手数料も安いので短期売買も可能だと考えています。
現地口座には最低手数料の設定がありません。いろんな銘柄に分散して投資したり、100株ずつ買付する積立のような取引も手数料が安くで済みます。
現地口座では株式での配当の実績がある銘柄を保有する
ベトナム現地口座では株式での配当実績がある銘柄を保有します。
まずは銀行株、証券株を中心に保有します。特に多くの証券会社がブローカー業務シェアの拡大や証拠金取引向け貸付の増加を目指し増資を行っています。今後もしばらくはこのような増資が続くのではと期待しています。
みかん♪は多くの証券会社の銘柄の株を保有して、増資に備えようと考えています。そして雪だるま式に保有金額を増やしていきたいです。
みかん♪のベトナム株ポートフォリオ
2021年8月27日現在のみかん♪の保有株のポートフォリオです。
いろんな人のブログを参考にして、 高配当な銘柄や大型株など保有しています。
初めて保有したのは、【VIC】ビングループです。
新興国では不動産が伸びるのではないかと考えて、60,000,000VND以上になるように550株買付ました。とりあえず何か買ってみたかったんです。
その後コロナショックもあり大幅下落しましたが、-19.66%まで持ち直してくれました。保有してから2年以上たちますが、配当がありません。 手数料を考慮して5%以上の利益が出たタイミングで売却する予定です。
たぶん現地口座で買いなおすと思いますが、その時は株数を減らして別の不動産銘柄を購入し分散しようと考えています。
手数料キャンペーンで4銘柄を購入
SBI証券で2019年11月~12月、「べトナム株式手数料”ドンドン”キャッシュバックキャンペーン」というキャンペーンがありました。
約定金額が60,000,000VND未満の取引について、取引手数料の半額(660,000VND)がキャッシュバックされるというキャンペーンです。
最低手数料がネックだった少額投資ができるので、みかん♪は当時の手持ち資金のほとんどを使って気になっていた4銘柄を購入しました。
- 【VNM】ビナミルク
- 【FMC】サオタ食品
- 【VND】VNダイレクト証券
- 【PVD】ペトロベトナム ドリリング
この時購入した【VND】VNダイレクト証券が+250%になっています。こちらは現地口座が開設できたら、すぐに売却しその後現地口座で買いなおす予定です。
【VNM】ビナミルク は単位株の見直しで190株保有していたうち、90株売却されてしまいました。手持ちのVNDがあったので今月500株買い増しして現在は600株保有しています。
保有中に配当があった【VNM】ビナミルク・【FMC】サオタ食品はそのままNISA口座での保有して現地口座で買いなおすかは様子見の予定です。NISAの非課税期間の5年は保有してもいいかな。
【PVD】ペトロベトナム ドリリングは今のところ配当がないので、60,000,000VND以上になるか+50%の利益になったタイミングで売却する予定です。
2020年のNISA枠を利用して2銘柄を購入
2020年のNISA枠が残っていたので、持っていなかった業種の2銘柄を購入しました。
- 【FRT】FPT デジタル リテール
- 【VJC】ベトジェット航空
小売業の【FRT】FPT デジタル リテール はiPhoneなどの通信機器・IT 関連製品等の販売やドラッグストアを経営しています。
空運業の【VJC】ベトジェット航空も購入しました。新型コロナウイルスの影響を受けていますが、南北に長いベトナムで航空機の需要が今後も増えるのではないかと考えています。コロナショックによる下落から株価がまだ戻り切っていないので、チャンスと思って購入しました。
この2銘柄も保有してから配当がないので、 +50%の利益になったタイミングで売却する予定です。
NISA口座から現地口座へ移行していきます
NISA口座の非課税も魅力的ですが、日本の口座では手数料や為替コストが高額であることを考えて、NISA口座からベトナム現地口座での取引に移行していくつもりです。
- 現地口座の手数料が安い
- 有償増資に申し込むことができる
- 証券会社に日本語サポートがある
- ベトナムは銀行預金の金利が高い
いいところだけでなく、デメリットもあります。
- 資金は海外送金する必要があり、費用と時間がかかる
- 自分で日本円に換算して損益を計算する必要がある。
デメリットを上回るリターンがあるとみかん♪は考えています。
ベトナムの証券会社に申込書を請求しました。その申込書を公正役場で公証する必要があるのですが、平日にしか手続きできないため有給が取得できるようになってから手続きに行くつもりです。
現地口座の開設手続きについても、レポートできたらと思っています♪